2024年3月のビジネス会計検定試験3級を受験し満点合格した。この記事では、なぜ受験しようと思ったのか、試験勉強するにあたり準備したもの、かかった費用、どうやって勉強したか、試験日当日の状況、勉強して良かったこと、などについて書いた。これから受験する人の参考になればと思う。
なぜ受験しようと思ったのか
私は0歳と2歳の子どもがいて、1人目の子どもが生まれたタイミングで給与収入だけでは家計が厳しいと思い、2022年1月から本格的に株式投資を始めた。ビジネス会計検定という試験自体も全く知らなかったが、2024年1月にX(旧ツイッター)で決算書が読めるようになりたいならビジネス会計検定がオススメというポストを見て初めてその存在を知った。調べてみると、ビジネス会計検定は財務諸表の理解力を養う検定試験で、株式投資をするなら勉強する価値があると思い受験することにした。(転職に役立つかもという思惑もあった。)
ビジネス会計検定試験についてはコチラ↓
用意したもの
①公式テキスト(税込1,870円)
大阪商工会議所が作成しているテキスト。最新版がオススメ。私が勉強していたときは第5版が最新。メルカリなどで古本を探したが第5版を売っている人がいなかったので、近所の書店で新品を購入した。
②公式過去問題集(税込1,760円)
大阪商工会議所が作成している過去問題集。こちらも最新版がオススメ。私が勉強していたときは第5版が最新。過去問題集はラクマで古本が売っており900円で購入した。
③ノートとペン(税込901円)
ノートはコクヨのA5版。テキスト・過去問題集と同じサイズがよくこれを選んだ。ダイソーで購入。過去問題集を解く際に使った。過去問題集1冊すべて解いてノートの8~9割ほど書き込んだ。
ペンはシャーペンと色付きボールペンがセットになったものが個人的に使い勝手が良く、三菱鉛筆の「ジェットストリーム 多機能ペン 4&1」を購入した。Amazonで791円だった。実際の試験ではシャーペン単体のペンまたは鉛筆しか使用不可のケースがあるので注意!
かかった費用
1.試験料5,390円(手数料含む)
これは受験者全員がかかってしまうもの。ホームページには税込4,950円と記載があるが、別途手数料440円が発生した。コンビニ店頭決済とクレジットカード決済があり、決済方法により申込締切日が異なる。
2.試験会場までの交通費(私の場合461円)
試験会場の近くに住んでいる人を除き、ほぼすべての受験者がかかってしまう費用。私は東京会場で受験し、試験会場は北千住駅から徒歩1分の東京電機大学(東京千住キャンパス)だった。
3.マンガ喫茶代4,410円(平日3時間パック6日、休日6時間パック1日)
これは私特有かもしれない。幼い子どもが2人いて自宅では集中して勉強できる環境ではないため、まとまった時間で勉強する際はマンガ喫茶を利用した。ドリンク飲み放題で比較的リーズナブルなのでオススメ!
4.前述したテキスト、過去問題集、文房具(計3,671円)
合計13,932円
安く済ませようと思えば1万円もかからないだろう。試験料5,390円、交通費、テキスト&過去問題集の費用で合格できる。テキストと過去問題集はメルカリ等でも売っている。
実際にどう勉強したか
私の場合、幼い子どもがいて自宅で勉強することが難しく限られた時間しか勉強できなかった。日々少しずつ勉強し、平日は毎日、土日祝は家族との時間を重視しほとんど勉強しなかった。具体的な勉強方法は以下の3つ。
(1)通勤電車で公式テキストを読む。(1日あたり約40分)
(2)職場の昼休みに過去問を解く。(1日あたり約20分)
(3)金曜日の仕事後、マンガ喫茶にて過去問を解く。(1週あたり約3時間)
勉強を始めたのは2024年1月10日、試験日(3月10日)の2ヶ月前。 最初の1週間は通勤電車と昼休みにテキストを読み進めた。1週間勉強し終えて、過去問を解く時間がないことに気付き、2週目以降は勉強スタイルを変更し昼休みに過去問を解くようにした。ある程度テキストを読み進めていたので、「過去問を解くこと=テキストを復習する」ような感じだった。ただ、昼休みの時間だと1日20分程しか勉強できないので4,5ページずつしか進まなかった。このままでは過去問題集が終わらないと思い、妻に相談し金曜日の仕事が終わったあとにマンガ喫茶にて勉強するようになった。マンガ喫茶ではコスパが良い3時間パックを利用し、主に過去問を解く時間にあてた。過去問を解く際は、まず普通に解く。その後答え合わせをし、答えを見ながら1問ずつもう一度解くようにした。また間違えた問題はチェックしておき、過去問をすべて解き終えたあと(最終勉強日)に再度解いた。過去問題集の後半には過去の試験問題が2回分掲載されている。1回分を「解く&答え合わせしながら解く」のに3時間弱かかった。最終的な勉強量はテキストを2周読み、過去問題集を全問1周解く&間違えたとこを2周解いた。時間にして約30時間。また、試験日当日の電車内と試験会場の待ち時間でテキストの青字(重要ワード)部分を中心に全ページをパラパラ読んだ。これが試験問題を解く際にかなり役立った。
試験日当日
試験会場へは余裕をもって行くようにした。実際に試験会場の教室に入室したのは試験開始の20分前だったが、8~9割の受験生がすでに着席していて驚いた。男性の年齢層は学生~50代くらいまで幅広くいたのに対し、女性の年齢層は比較的若い人(20~30代)が多い印象だった。 受験票に記載していた試験開始時間になると係の人が注意事項などの説明を始め、計算用紙(A3白紙)、解答用マークシート、問題用紙を配る。実際に試験が始まったのはそれから15分後だった。途中退出が可能なため、問題を解き終えた人はパラパラ帰っていった。試験時間は2時間だが、1番早い人は試験開始後1時間で帰っていった。また、試験終了10分前からは退出不可であった。無事試験を終えて帰宅したあと、X(旧ツイッター)で回答をアップしていた人がいたので自己採点してみると満点だった。
試験結果
満点合格💯(第34回ビジネス会計検定試験3級)
試験結果は試験日の約1ヶ月後の2024年4月11日10時にインターネットで発表だった。合格の場合、後日合格証書が送られてくる。満点合格の場合は記念品も別途送られてくるそうで今から楽しみにしている。(あえて何が送られてくるかは調べていない。)
問題数は50問だった(設問Ⅰ12問、設問Ⅱ14問、設問Ⅲ13問、設問Ⅳ11問)
各問2点の100点満点。70点以上で合格。
第34回ビジネス会計検定試験3級データ(参考)
受験者数3,360人 合格者数2,383人 合格率70.9% 平均点77.9点
試験を終えて
私の場合、経理事務経験があったこと(簿記3級も保持)と、株式投資の勉強をする上で「決算書の読み方」といった類の書籍もいくつか読んでいたためビジネス会計検定試験3級のテキストに書いてあることの半分くらいはすでに知っている内容だった。そのおかげで勉強時間が約30時間で済んだと思っている。会計知識がゼロの人がこの試験を受験する場合は、私の勉強時間の1.5倍~2倍、45時間~60時間くらい必要かなと感じた。 試験を終えたあとは、通勤電車や昼休みに株式投資の書籍を読むようになった。そこで初めて気付いたが、ビジネス会計検定試験の勉強をしたことで株式投資の書籍の理解度が段違いに良くなった。株関連の本を読むと、売上高営業利益率やROE(自己資本利益率)などの会計用語?がよく出てくるが、試験勉強すると貸借対照表から自分で数字をとってきて計算するので、今までなんとなく理解していたワードがしっかり理解できていることがわかった。これだけでもビジネス会計検定試験3級を勉強して良かったと思っている。ただ、3級の内容は基礎の基礎といった印象だったので、今後は2級にも挑戦するつもりだ。
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